子供の頃から、建築業の代表として仕事をしている父親に憧れていたこともあり建築関係の専門学校へ行く事にしました。図面を書くことが好きでしたが、建築士など私の手の届かない話だと当初は感じていました。そして、父の経営する会社に就職し、職方として働き出しました。

実務では、現場監督や、他業種の職方さんとの打合せや、工事に対する専門知識の無さに打ちのめされる毎日を過ごしていましたが、自身の結婚と長男の誕生もありもう一度、真剣に勉強してみよう、建築士の資格を取ろうと決めました。23歳のときです。

資格支援学校で出会えた仲間との縁も、とても大切な財産の一つとなり、建築の面白さに、どんどん、のみこまれ、一級建築士を取得するまでに至りました。

稼業の建築板金業とは、違ってしまいますが、工務店さん、大工さんの仲間の影響もあり自然と木造が好きなりました。その後某ビルダー会社で、主に注文住宅の設計業務に携わり、初回の企画、プランニング、実施設計、着工、竣工と全て業務に携わる事ができ、施主様はもちろん、家づくりに携わる沢山の方々との出会いに影響を頂き、今の私があると思っております。この感謝の気持ちを、建築という形でこれから家づくりする方へ、培った知識やセンスを存分に捧げて行きたいと思っております。